はいはいみなさーん。
日頃業務をするうえで、どのくらいコストを意識して働いていますか?
ダイアライザーにヘモダイアフィルター、透析の穿刺パックや透析回路e.t.c…
そんな中、圧倒的物量として消費するのが何を隠そう透析液です。
そんなわけで、今回は透析液の計算をしてみたいと思います。
実際に計算する項も入れますので乞うご期待!!
では皆さん、コスト計算の世界へようこそ!
そもそもどうやって作られるのか
釈迦に説法シリーズ!!!!!
透析液って、どうやって作られてるんでしたっけ??ということで、学生時代の復習です。
透析液の知識的な部分に関しては上記の記事を参照してください。
では肝心の本題、組成はどうやって決まるのか??
まず透析液って、1Sessionで何L使いましたか?1分間で500mLが標準ですね。なので、1session/4hだと考えれば、120Lになります。ここにOn-Line HDFで60L/Sessionであれば、180L/Sessionとなります。
実はというか、透析液の添付文書には透析液の組成が書かれています。
臨床工学技士標準テキストにもありますが、透析液というのはA剤、B剤があり、これをRO水で希釈することで、最終的に治療に使います。ではその割合はいくらなのか?この黄金比は
A:B:RO=1:1.26:32.74
となっています。この計算はmol数やmEq/L等を計算する事で求まります。ME1種でも出てくるので要復習ですね。
実際の計算方法
さて、どの透析液でもいいので、皆さん添付文書をお開きでしょうか。
その中に、作り方が書いてありますが、大体の添付文書には「A剤をまず10L作り~」とあります。ここから算数の始まりです。
添付文書にもありますが、A,B剤一組で、透析液は350L作成できます。
キンダリー-4Eであれば、3組入っているので、1箱で1,050L作成可能です。
さて、キンダリー4Eの薬価はいくらでしょうか?25年1月現在、\1,873-です。これはあくまで1組当たりの薬価です。なので、350Lで割ってください。すると、1L当たりの値段が算出可能です。
キンダリー4Eの薬価は約5.35円/Lということになります。
とまぁ、こんな感じで1L当たりの透析液の値段は求めることが可能です。
透析液はあくまで丸目算定項目ですが、それでもコストはコスト、やっすいですね~。驚きです。
但し、ここにRO水は入っていません。なので、読者の皆さんは「職場の市 事業用水 値段」で検索してください。このときの注意点は、1か月あたりの使用量です。それにより事業用水の値段も変わると思うので、注意して計算してください。
ちなみに、水道水の使用量は1m3で計算されます。1000L/m3と覚えておくと便利ですよ。
実際に計算してみよう
あとがき
はい!皆さんいかがでしたでしょうか!
今回は、若干面倒である透析液のコスト計算を少しばかり自動化(?)してみました。
今後、透析液の切り替えなどで納入価はいくらなんだ!!など、事務と交渉することがある方もいると思います(筆者もそうです)。
そんな時、パパっと計算できるツールとしてこの記事を置いておくので、皆さんよければ御活用ください!!
それではこれにてさらば!!!ササッ!ミ
コメント