アルブミン測定の落とし穴|BCP改良法とBCG法の解釈について

自己紹介

さて、筆者はなんやかんやで転職活動8回目が奏功し、新しい職場で働いています。

新職場でボケーっと患者の検査データを睨めっこしていて、アルブミンの測定項目に「BCP法」と記載がありました。

「そういや昔記事でこれについて書いたな」というのが頭をよぎりました。

記載した記事は筆者大好きNRI-JHについての記事です。簡単には上記記事をご覧ください。

さて、では問題のアルブミン測定について解説していきましょう。

ようこそ。アルブミン測定の世界へ

測定法による結果の違い

さて、先に結果をお知らせすると、BCP改良法とBCG法では、結果の数値に乖離が生じます。

その差はなんと0.3 mg/dLと中々無視できない乖離です。

どっちが高くてどっちが低いかというと、

BCG法>BCP改良法

という並びになります。

じゃあどっちが正しいの?

これ、どっちが正しくてどっちが正しくないというと、少し難しいかもしれません。

というのも、測定感度・特異度が違うからなんです。

BCG法値では、主に血中のグロブリン組成によって影響度が異なるため、慢性肝疾患と慢性腎臓病(ネフローゼ症候群など)でもアルブミン測定値に差が出ます。

BCP改良法はというと、元来あったBCP法の欠点である、ヒトメルカプトアルブミンとヒトノンメルカプトアルブミンとの反応性の違いやビリルビンと共有結合したアルブミン(8型ビリルビン)との反応性を克服した測定方法です。こちらの方が、アルブミン測定に特異度が高いという特徴があります。

この為、疾患のバックグラウンドを把握していれば、どちらの検査法でもいいのではないか?となるのです。

血液透析での立ち位置

但し、血液透析となると話は別です。

慢性炎症のデパートである透析患者では、バックグラウンドが「慢性腎臓病」なので何を考慮すればいいのかがとても困難を極めます。

なので、BCP改良法で3.5 mg/dLの場合には、BCG法で3.8 mg/dLに換算して診療する必要があります。

Albuminは様々なScoreに用いられます。

代表格というか、筆者の知る限りでは「GNRI」「NRI-JH」の二つがAlbuminを用いています。

NRI-JHは測定法で基準値を変えるように勧告されていますので、それに従うのが正解でしょう。

問題はGNRIです。これには勧告がありません。なので、Albuminに補正を掛けるべきかは迷いどころです。

ただ、測定原理や誤差を素直に考えた場合には、補正すべきなのかな~と思ったりします。

今後はGNRIに関しては、データを集めてしっかりと予後などを確認していきたいですね。

あとがき

さて、今回はいつもとは少し趣を変えまして、臨床検査に関しての記事を執筆しました。

Albumin測定には2種類あり、それぞれの測定値には乖離がある。差は0.3 mg/dL。低く出るのはBCP改良法。

これを覚えておくだけでも、随分臨床での立ち位置は変わると思いますので、是非暗記してくださいね。

GNRIやNRI-JHでの運用も少し頭の片隅に置いて、これからも臨床を過ごしたいと思います。

では今回はここまで。まったね~。

コメント

タイトルとURLをコピーしました