おはこんばんちはなら~
今回はWordpressの練習?も兼ねて、実際に計算できるプラグインを導入してみました。
このプラグインを導入することで、簡易的にではありますが気になる患者さんのあのデータやこのデータを実際に確認することが出来ます。
すでにExcelの記事を読んで、フォーマット作ったよ!!!という方が居ればめちゃくちゃ嬉しい限りですが、「自分データ管理係じゃないし・・・」という方も、興味があればデータ管理の世界への第一歩としていただければ幸いです。
では行きましょう。いざ、データ管理の世界へ!
まずは補正カルシウム
さてさて、まずは補正カルシウムの計算です。この計算の厄介なところは、血清アルブミンの測定方法の違いにより、補正が必要という所です。24年現在、主流の測定方法は色素結合法ブロモクレゾールパープル(bromocresol purple: BCP)改良法ですが,従来のブロモクレゾールグリーン(bromocresol green:BCG)法と違い、測定結果が低く出てしまうという欠点があります。その為、日本臨床検査医学会はBCP改良法で測定したAlb値が3.5 g/dL以下の場合,測定値に0.3 g/dLを加えた値をBCG法での推測値として用いることを提言しています1)。
当サイトのシミュレーションでも、BCP改良法を用いて測定していると仮定し、3.5 mg/dL以下の場合には0.3 mg/dL補正した状態で計算を行えるように工夫をしています。
まぁ実際に計算してみればわかる事なので、やってみましょう。
以上が補正カルシウム計算になります。意外に話がややこしくなりましたが、こんなのもあるよーと思っていただければ幸いです。
normalized Protein Catabolic Rate:nPCRの計算
さて、お次はnPCR : 標準化タンパク異化率の計算になります。参考にしたのは以下の記事です。
この計算に必要な項目は前後BUN、透析実施時間、透析後体重の4つです。
皆さん準備はいいですか?
ではやってみましょう!!
※注意事項
このnPCRの計算式はJSDTで用いる計算式とは違うため、当該計算結果とは誤差が出ます。nPCR ver.JSDTとは相関はありますが、100%ではない事をご了承の上でご利用ください。
%CGRの計算
さ、お次は%CGR(クレアチニンインデックス)の計算です。記事に関しては下記をご参照下さい。
では早速計算してみましょう。
計算項目が多岐に渡るため、細心の注意を払って式を組み立ててはいますが、万が一計算結果が違う場合にはご連絡ください。細部を確認の上で修正させていただきます。
GNRI:栄養リスク指標
お次は栄養リスク指標であるGNRIについてです。またまた詳細は下記記事をご覧ください。
ではさっそく計算してみましょう!!
小数点の数が凄い事になっていますが、そこは御愛嬌とうことで、どうぞよろしくお願いします。
Nutritional Risk Index for Japanese Hemodialysis Patients:栄養リスク指標の日本透析患者版
さ、次は栄養指標の最後を飾る新顔、NRI-JHです。これまた詳細は下記記事で解説しているのでご参照ください。
さ、ではさっそく計算に移りましょう。
以上でNRI-JHのシミュレーションは終了です。
お疲れ様でした。
あとがき
今回は筆者の趣味丸出しで、患者管理をweb上で出来るようなシミュレーターを作ってみました。但し、あくまでシミュレーターという位置付けであり、医学的根拠を提供するものではありません。一個人のブログ運営の副産物である。ということを念頭にお願いいたします。
ただ、新しくCalculated Fields Formというプラグインを導入してみよう!!と思い立ち、何に使うかを考えた結果、栄養管理シリーズに行きついた感じです。
皆さん、こんな計算もしてみたい!!あんなのどうだ??とかあれば、どしどしコメントください。出来るだけご要望にはお応え出来ればと思います。
それでは今回もここらへんでお暇致します。
ではまた~~
1)日本臨床検査医学会.血清アルブミン測定値についての提言書―BCG法とBCP改良法による測定値の差の取り扱い方―.2013.12.25;http://www.jslm.org/
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