さてさて、今回は感情に任せて書いてみようシリーズの第n弾になります。
まぁこれ系の記事は、大体が筆者の経験談から出来ているので、特に引用文献もありません。
ただ、主観たっぷりに書いてしまうので少々読み辛い点があることはご承知おきください。
では行きましょう。それぞれの業務の話について。
事の発端は看護師の一言であった
さて、筆者は勤務先が勤務先なだけあり、業務は血液浄化、専ら血液透析専従です。
先のいくつかの記事でも触れている通り、筆者の技士人生はイコール血液透析と言っても過言ではありません。
そして現職場以外では、透析条件は技士の専売特許と言っても過言ではありませんでした。
しかし、現職場ではこれは通じませんでした。
ある日、看護師が技士に対して「患者、血圧も下がるし入院なんやし、膜面積下げてHDFからHDにさげて。」と命令してきたのです。
技士は何のために居るのか
ダイアライザー然り、血流量然り、透析液流量然り。
本来であればこれら透析条件は技士の専売特許です。技士の中でディスカッションし、それをDr.へ上申し、Dr.が指示を出すのです。
勿論最終責任はDr.が有するのでしょう。しかし、その決定に対して助言ができる立場、知識を有するのが我々臨床工学技士です。
しかし、なんと驚いたのが、現職場では看護師がダイアライザーや透析モード、果てはQbやQdにまで指示を出すのです。
しかも、それは医師にではなく臨床工学技士に対してです。
これでは我々臨床工学技士が居る意味がありません。
そもそも、いつから看護師は技士より上の立場になったのでしょうか?
現職の技士長?も技士長です。看護師に条件を言われて、「分かりました~」の二つ返事。
プライドは邪魔。という人もいます。しかし、技士長には技士としてのプライドはないのでしょか。
なんら科学的でも医学的でもない、ただ血圧が下がるというだけで透析条件を下げろと命令してくる看護師に対して、他の技士は何も思わないのでしょか。
自分はとても不愉快かつ不可思議に思いました。
血液浄化、どこまで業務を分けるべきか問題
業務分担、それぞれの領分があると思うのです。
看護師には腎不全看護があります。僕ら臨床工学技士には透析工学があります。
それぞれの分野があり、それぞれが支え合い業務がー透析室が成り立つのです。
しかし、そこにズカズカと土足で踏み込み、ましてや他職種に対して命令をしてくる。チーム医療とは何なのか?根底から揺らいでしまう問題です。
技士の知識不足に関しても中々腹立たしいものがあります。
筆者の考え方の一部はすでに記事にしています。↓
筆者は高齢者に対しても適正透析を行うべきだと思う派です。
にも拘らず、定年間近の年長技士や技士長は「こんな高齢者に対して、そこまでガンガン透析回さなくてもいいでしょ(笑)」という始末。
高齢者に対して透析条件を落とすという事は、余命宣告をしている事とほぼ同義であると筆者は考えています。
Alb≧3.0g/dl以上であれば、それは積極的にHDFを高置換で回すべきだとも思っています。
しかし、先に登場した年長技士や技士長は「アルブミン抜けるしな~…。」「多少でも抜けるのは嫌だな~。」などというのです。データもろくに診ずに透析条件を決定している時点で、血液浄化技士失格だと思うのです。
当院の技士の不甲斐なさにも辟易としてしまいます。
さて、話は脱線してしまいましたが、我々が看護師の領分である「腎不全看護」を果たして完璧に熟すことはできるでしょか。看護師の代わりになるのであれば、それこそ透析室に看護師は不要であり、下手すれば看護師の資格不要論にまで発展してしまいます。
そうなっては困るのは誰でしょうか。看護師でしょう。食い扶持的にも困る人は沢山出てきます。
そうならないように、それぞれの業務領域があるのです。
法律上の業務分担
学生の時に皆さん少しは聞いたことがあると思いますが、看護師には「業務独占」という強力な法律が存在します。
看護師であれば、医師の指示のもと、医療的処置であれば何でもできてしまう最強の槍です。
そもそも業務独占とは
業務独占資格は、専門性が高い業務や人命に関わる業務、危険性が高い業務などが選ばれています。業務独占資格を持っていない人が、該当業務を行った場合、処罰対象となります。また、業務独占資格は名称独占も兼ねているため、無資格者がその名称を名乗ることも違反行為となります。
とあります。
打って変わって臨床工学技士を始め、コメディカルは所謂「名称独占資格」です。
つまり、看護師がコメディカルの業務を行うことはいいのです。しかし、この逆は別です。
しかし、では完全に知識も代替できるでしょうか?
今の医療は細分化・高度化しています。だからこそコメディカルが登場しました。
なので、そう簡単に他職種の仕事に対して口出しをしてはいけないと思うのです。チーム医療の観点からもです。
しかし、現職場では看護師が臨床工学技士に対して「命令」してきます。
これはどうなんでしょうか。法律違反ではないにしろ、いい気はしませんね。
技士は何のため居るのか(2)
さて、回りまわってこの見出しへと帰ってきたわけですが。
臨床工学技士を初め、看護師に命令されるのであればコメディカルって何のために居るのでしょうか。
やはりヒエラルキーが存在し、トップは医師、その下に看護師、そしてさらにその下にコメディカルが群雄割拠しているのでしょうか。
技士長の頭を看護師に抑えられているのも痛い所であり、情けない限りです。
しっかりと、当院の技士には透析の知識を付けてもらいたい(専門持ちも含め)。そう願う限りです。
あとがき
今回もまとまりのない自己紹介?記事となりましたがご了承ください。
現職場では上記の様な横暴がまかり通っています。
お局様然り、その下につく技士長然り。
全く情けない。よくこれで技士が務まるな。と思う限りです。
本当はもっと学術的な記事も増やしたいところですが、今回はこんな雑記でお許しください。
それでは今回はこの辺で。
さようなら~
コメント
透析室全体でのケースカンファレンス等を開催してみては如何でしょうか。きちんと議事録も取って証拠を残しておきましょう。